ここ最近、ニュースやSNS等で、Web3.0を見るようになってきましたね。
ニュースを見ながら、あなたの頭は???でいっぱいではないですか?
そうですよね。Web3.0とか横文字やカタカナって拒否反応ありますよね。私も「忙しいからあとで!」と後回しにしてしまう傾向にありました。
しかし、聞けば聞くほど、調べれば調べるほど分かったんです。
ずっと拒否反応ではヤバいです。取り残されてしまいます。
買い物の方法や遊ぶ空間、会社の仕組み(もしかしたら生活空間までも?!)今とは変わってしまう可能性があるんです。
昭和世代で、スマホの使い方がようやく分かってきた、PC初心者の私(moco)が、初心者ならではの視点で、特に家事や育児に追われているあなたへ、分かりやすく解説していきます。
早速です、Web3.0は、インターネットの概念(考え方)と言われていて、ブロックチェーン・仮想通貨・NFT・メタバースやDAOの事を指します。
ブロックチェーン・仮想通貨・NFT・メタバースやDAOの事は、Web3.0の説明では欠かす事の出来ない事、私たちに密接に関わってくる事になりますので、どんどん解説していきますよ。
これからの未来が明るくなるように、一緒に学んで、行動して、不安を解消していきましょう!!
Web3.0と呼ばれるきっかけ
まず、Web3.0の呼び方ですが、「ウェブスリー」「ウェブサンテンゼロ」「WEB・Web」などまだ特定できてないのが現状のようですが、ここでは、「Web3.0・ウェブサンテンゼロ」と呼んでいきます。
Web3.0と呼ばれるようになったきっかけがあります。それが「Web1.0」「Web2.0」の時代です。
・ 昭和、平成時代⇒Web1.0(ホームページ時代)
・ 現在⇒Web2.0(SNS時代/キャッシュレス時代)
・ これからの未来⇒Web3.0(ブロックチェーン時代)
それでは、早速詳しく見ていきましょう。
Web3.0になるまでの年表
1970年~ | 2000年~ | 2022年~ | ||
歴史 | 昭和・平成初期 | 平成 | 令和 | |
Web | Web1.0 | Web2.0 | Web3.0 | |
時代 | ホームページ時代 | SNS時代/ キャッシュレス時代 |
ブロックチェーン時代 | |
デバイス | PC | スマートフォン | VR | |
会社 | 株式会社 | 株式会社 | DAO | |
仕組み | 中央集権 | 非中央集権(進化) | ||
情報管理 | GAFAM時代 | 分散管理 | ||
ネット回線 | ダイヤル回線⇒ISDN回線 | ADSL回線⇒光ファイバー | 光 | |
通信速度 | 300~1200bps⇒64Kbps | 最大で下り50.5Mbps、上り12.5Mbps⇒1Gbps | 1Gbps~10Gbps | |
通信 | 携帯・ポケベル・PHS | スマートフォン・ガラケー | スマートフォン・VR | |
出来る事 | ホームページの閲覧 メールのやり取り ブログ閲覧 |
ホームページの閲覧 |
ホームページの閲覧 |
|
サービス | メール・ブログ | YouTube・Facebook・Twitter・Instagram・ブログ・LINE |
steemit・Brave・My Cripto Heroes・OpenSea・DApps・Filecoin |
|
通貨 | 法廷通貨 円・ドルなど |
法廷通貨 円・ドルなど |
法廷通貨 |
|
通貨管理 | 銀行 | 銀行 |
暗号資産取引所 |
Web1.0はPC登場の昭和の時代!進化中平成初期、読むのがメイン!
- テキストが主流(ブログも含まれますね)
- ホームページや検索サイトは、閲覧が中心
- 画像や動画なども基本なし
- 情報の送り手と受け手が固定される
- コミュニケーション手段はメールが中心
- インターネットの扱えるデータ量や通信速度は現在と比べて低い
ダイアルアップ回線で、速度も300bps~1200bpsと低速で、一枚の画像を開くのにもとても時間がかかる、そんな時代が、web1.0の時代です。
個人が情報を発信するよりは情報を受けとる方(読み取り)がメインの時代ともいえます。
パソコンの登場や携帯の登場について、別記事も参考にして下さい。
「昭和世代が懐かしい。Web1.0の世界」
Web2.0は現在の時代!読む+発信!双方向のやり取り可能
- SNS(Facebook・Instagram等)の登場
- 個人で自由に情報・コンテンツが提供可能
- いいね!など、情報が双方向のやり取り可能
- サービス提供企業が市場を独占(GAFAMの時代)
- 中央集権型
- キャッシュレス時代
Web2.0時代は、Web1.0時代より短時間で楽にオンライン(インターネット上)で人と人とがコミュニケーションを取れるようになりました。
SNSの存在が、Webを閲覧するだけのものから参加型にしたんです。
相手のコメントに対して、いいね!と反応できるようになりました。
いいね!がたくさんあると、ワクワクして、より面白いコンテンツも増え、無料(有料もあり)アプリケーションで個人単位で多くの情報発信が気軽にできるようになりました。
サービス | 内容 |
YouTube | 動画を配信 |
---|---|
世界中の仲間とつながり | |
その時その時の気持ちを一言つぶやく事が可能 | |
画像や動画で情報の共有 |
インターネット回線さえ使えれば、誰でも簡単に世界中にリアルタイムで発信することが可能になったんです。しかも、356日/24時間、常につながっている。
昭和時代では考えられなかった事。
Web1.0が進化してWeb2.0と呼ばれるようになったんです。
Webの進化は本当にすごいですね。
Web2.0の現代でもすごいのに、Web3.0の登場!
それは、Web2.0の問題点を解決する為なんです。
Web3.0の登場はWeb2.0の問題解決!
Web2.0では、サービス提供企業が市場を独占(GAFAMの時代)
Web2.0を語る上では、絶対に外す事の出来ないサービス提供企業がいます。
それが、「GAFAM(ガーファム)」です。
企業 | 管理しているサービス(プラットホーム) |
Gmailやchrome、YouTubeやandroidなど | |
Amazon | ネット販売・動画コンテンツ・クラウドサービス |
Facebook(Meta) | Facebook・Instagram |
Apple | iPhone・Mac |
Microsoft | ExcelやWordなどのOffice、OSのWindows |
今をときめく☆Web業界のトップ企業です。
頭文字から「GAFAM」と呼ばれるようになりました。
現在、GAFAMを始めとするWeb業界のトップ企業が市場を独占しています。
例>YouTubeを配信するとします。
YouTubeはGoogleに管理されているので、YouTubeの配信ルールなどは、Googleが決め、ルールに沿った内容になっているかを管理しています。もしルール違反があった場合は、GoogleからSTOPが来て、配信自体が出来なくなってしまいます。
このように企業に管理されている仕組みを「中央集権」と呼び、Web2.0を象徴する特徴です。
Web2.0の3つの問題点!
Web2.0問題点① 中央集権がゆえのセキュリティ問題
現在は権力のある国や企業などがすべてをコントロールし、全ユーザーの行動履歴なども含めた個人情報がアプリケーションなどを通じて1か所に集まっています。
その為、サイバー攻撃などのセキュリティリスクが非常に高いのです。
具体的には、
2021年12月にLinePayで13万人の個人情報が漏洩しました。
2019年にはFacebookで5億3000万人を超えるユーザーの個人情報が流出しました。
Web2.0問題点② プライバシーの侵害
サービスの利便性と引き換えに発生するプライバシーの問題です。
私たちユーザーはGAFAMを始め、さまざまな大企業に個人情報(住所、年齢、性別など)IDやパスワード、自身の嗜好、行動履歴などの情報を渡しています。
それだけではなく、Web上での行動も追跡されており、その結果として意思に反する広告が強制的に表示される場合があります。
Web2.0問題点③ 所有権の独占
ユーザーが創造し作り出したコンテンツにも関わらず、それらの所有権がユーザーではなく企業側にあるという事。
例>フォロワーが何万人もいるTwitterアカウントも、Twitter社にアカウントを凍結されたらコンテンツもフォロワーもすべて消えます。
最近のニュースで元トランプ大統領がTwitterを凍結されて、使えなくなった事が話題になった事もありました。
こういった事例は、私たちが作り出しているコンテンツ等には、ユーザー自身の所有権がないことを表しています。
Web3.0のブロックチェーンがWeb2.0を解決?!
Web2.0の問題点を解決するのに期待されているのが、Web3.0のブロックチェーン技術です。
ブロックチェーン技術にて、中央集権⇒非中央集権へ
Web2.0は、企業に管理されている中央集権です。
ブロックチェーン技術は、中央集権でのセキュリティの問題を解決できるといわれています。
ブロックチェーンは、上の図のように、1つのサーバー(管理者)を持たずに、網目のように分散する事で、管理が出来るような仕組みになっています。
ブロックチェーンは「取引記録を残せる分散型の台帳」と言って、取引履歴を暗号化して1つのデータにする。それを鎖のように繋げて正しい情報を記録・管理する仕組みです。
箱を鎖のように繋げる事から、ブロックチェーンと呼ばれています。
ブロックチェーンの流れ
- データを暗号化して箱に詰めて記録を取る(※暗号技術)
- 箱に詰めたデータを、鎖のように並べる
- 箱の中身が正しいかどうかをみんなで確認して記録を取る(※コンセンサスアルゴリズム)
- 確認した事に、リーダーはいないので、一人一人が責任を持つ(※P2P)
- 確認した記録をみんなで持つ(※DLT 分散型台帳)
※()の内容はのちほど、解説します。
暗号化したり、チェックしたりする技術は以前からありましたが、分散が出来ていなかった事で、セキュリティ問題が出ていたと考えられているんです。
ブロックチェーン技術をもとに、分散してデータを管理している仕組みを「非中央集権」と呼んでいます。
ブロックチェーンについての詳細は別記事でご確認ください。
【初心者必見!】ブロックチェーン基礎知識を分かりやすく解説!|
Web3.0が注目される3つの理由
セキュリティレベルの向上(リスク管理)
ブロックチェーン技術により、サーバーに情報が集中することがなく、ユーザー同士で情報を分散して管理しています。そのため、大量の情報が一度に流出するリスクは低くなると期待されいるんです。
中心的なサーバーが存在しておらず、個人情報も各ユーザーが自分で管理を行うため、サーバーダウンのリスクも抑えられます。
個人情報などのデータの自己管理
個人情報や行動履歴などを自分で管理できるため、ユーザーのプライバシーが守れます。
Web3.0にはサービスの仲介者が存在しないため、さまざまなコストを省ける可能性もあります。
例>YouTubeデータは、Googleに広告費が入ってきて、それから個人に分配されています。その際に色々搾取されているんです。それが、直接やり取りできる可能性があるんです。
制限のないサービス提供
Web3.0では、特定の企業が規制(言論統制など)を行うことがないため、やり取りをする情報やデータの自由度が確保されやすくなります。
政府による検閲システムの影響も受けなくなるので、国境や人種の垣根もないサービスが生まれやすくなります。
Web3.0の具体例
仮想通貨(暗号資産)
仮想通貨(暗号資産)は、ブロックチェーン技術によって信用が担保された、インターネット上でやり取りされる通貨です。
法廷通貨 |
中央銀行の信用が価値を保証 |
仮想通貨 (BTCビットコイン・ETHイーサリアムなど) |
通貨としての信用性・安全性がブロックチェーンによって担保 |
NFT(Non-Fungible Token-非代替性トークン)は、特定のデジタル資産(デジタルアートなど)の取引記録をブロックチェーンに記録していく技術です。
NFTは、替えが利かない唯一無二の存在って事。
例:汚い野球ボールが転がっていても、誰も拾わないけど、今をときめく大谷翔平選手が昔から使っていた野球ボールにサインが入っていたら、欲しがる人は多いはず。
野球のボールはいくつも量産されているけど、昔から使っていたボールにしかもサインが入っていたら、唯一無二のボールってなりますよね。
今までは、インターネット上のデータは、(大谷翔平選手の写真データなど)簡単にコピーやスクリーンショットが出来ます。データの所有権が明確化する事なんて出来なかったからです。
しかし、データにNFTを紐づけると、ブロックチェーンの取引記録から、そのデジタルデータの所有者が誰かを明確に証明する事が出来ます。
それにより、インターネット上のデータに資産価値を持たせる事が出来るようになったのです。
例:NBA選手のNFTトレーディングカードが流行っています。有名選手のトレーティングカードの所有権を持つ事が出来るとなって、世界中からカードの購入者が絶えないのです。購入したデータは、売買も可能なんです。
メタバース
メタバースとは、インターネット上に存在する仮想的な空間で、CGで作られています。店舗やイベントスペースなど、現実に存在する物を制作する事も出来ます。さらに、「アバター」というキャラクターが自分の分身となってメタバース空間を自由に動き回る事も出来ます。
メタバースを利用したゲームの一例をあげると、『フォートナイト』や『あつまれ どうぶつの森』『めざましライブ』があげられます。
VR技術を使って、バーチャル空間でリアルのように過ごす事も出来ます。メタバース空間でVR技術を屈して、実際には海外旅行が出来なくても、メタバースにて海外旅行を楽しむ事も出来るようになるとも言われています。
また、メタバースにおいても、NFTと仮想通貨が活用されています。グッズ・アイテム・土地がNFTにより資産価値を持ち、仮想通貨(イーサリアム)にて売買されているのです。
DAO
DAO(Decentralized Autonomous Organization=分散型自立組織)は、ブロックチェーンの仕組みを使って作られたコミュニティや組織のこと。
株式会社 | DAO | |
管理者 | コミュニティ運営者が組織のトップ(※筆頭株主) | 参加者一人一人 |
会社は誰の物 | 株主 | ※DAOトークン保持者 |
オーナー券 | 株 | DAOトークン |
参加条件 | 参加の有無を運営者や採用担当が決定 | 誰でも参加できる |
ルールの管理 | 組織内のみで提示 | ルールは、コミュニティ外からもチェック可能。 |
※DAOトークンとは、株式会社でいう株のようなもので、DAO内で発行している仮想通貨のことです。
※株とは、企業が資金を調達することを目的に、その企業のオーナー権を発行し投資家に購入してもらうものです。
筆頭株主は、株を一番多く所有している者。
最近ではZOZOの創業者である前澤友作氏がDAOの設立をツイッターで呼びかけ、話題になっています。
Web3.0の3つの課題
Webの歴史からWeb2.0の問題点、Web2.0を解決する鍵としてのWeb3の可能性について解説してきました。
主にWeb3の魅力について触れましたが、「Web3.0って、いい事だらけじゃない。どんどん浸透させましょうよ。」と簡単に進める事はできません。課題もあります。
法律の問題
いくら利便性が高いとはいえ、ブロックチェーンやWeb3.0はまだ新しい概念の為、法律の整備が追い付いていない側面があります。
特に税制面でネックになり、Web3.0関連企業がどんどん海外流出しています。
<具体例>
日本では、Web3.0関連企業が、株の代わりに持っているトークンを持っているとします。そのトークンの現在の資産価値が1億円だとすると、その資産(1億円)に対して税金がかかるんです。トークンなので、実際に現金が手元にない状態なのにです。
実際には1億円ないわけですから、税金を払う為だけに黒字倒産する所も出てきてしまうのが現状のようです。
海外では、税金がかからない所がほとんどなので、Web3.0関連企業は海外へ移住して生活しているのです。
詐欺行為が発生している
新しい概念の為、知識のまだない私たちを騙してくる悪質な詐欺も発生しています。早いうちに知識をつけて、騙されないようにしましょう。
サポートについて
Web3.0関連のサービスはまだまだ海外向けの為、日本語でのサポートが出来ていない所がほとんどです。
非中央集権であるがゆえに企業のサポートはなく、すべて自己責任となります。
このような課題から、今すぐにWeb3.0の世界になるとは言い切れないようです。
まとめ
今回の記事では、このような事を解説しました。
- Web1.0/Web2.0との違い
- Web3.0とは「分散型(非中央集権型)のインターネット概念」
- NFT・DA0・メタバースなど面白い事が多数
- 課題もまだまだたくさんある。
ブロックチェーン技術を介して、Web3.0は大きく進化しています。今話題の、NFT・DAO・メタバースを、まずは知って、触って、良い所/悪い所を明確にする事で、今後の未来は明るくなっていきます。
今はまだ課題もあるので、すぐに進化出来る事ではないので、なるべく早いうちから、分散型のサービスを利用して、来るべき本格的Web3の時代に備えることが必要となります。
これからもどんどん新しい情報を習得して、記事にて解説していきますので、楽しみにしてくださいね。
もしかしたら、本当にドラえもんの時代が来るのかもしれないですね。楽しみです( *´艸`)